事務局長紹介


 


私たちが「非営利組織評価研究会」という会議を発足させたのは二年前。この会議はその後、「検討会」に衣替えし、この11月に「『エクセレントNPO』を目指そう市民会議」に正式に変わりました。非営利セクターの質の向上を目指す、目に見える変化を起こしたいという思いが、いよいよ活動として動き出します。

どうしたら、「強い市民社会」に向かう「良循環」をこの国で生み出せるのか。それが私たちの問題意識でした。日本の非営利セクターの実態を調査、分析し、浮かび上がった答えは、非営利の世界に「質の競争」を起こすことでした。そのためにも、望ましいNPOの姿をしっかりと打ち立てようと考えました。会議には国内外で活躍するNGOやNPOの代表者と専門家が集まり、2年がかりで完成させたのが、『エクセレントNPO』の評価基準でした。

私たちが提起している「質の競争」は、『エクセレントNPO』を目指す非営利組織の競い合いであり、社会の課題解決に向けた競争です。こうしたNPOが社会から信頼され、その姿がはっきりと見えることで、非営利セクター全体の信頼の底上げとなり強い市民社会の受け皿として機能する展望も見えてくると考えます。

工藤泰志(くどう・やすし) 

言論NPO代表

1958年生まれ。横浜市立大学大学院経済学博士課程中退。東洋経済新報社に入社し、『金融ビジネス』編集長、『論争 東洋経済』編集長などを歴任。2001年11月、特定非営利活動法人言論NPOを立ち上げ、代表に就任。