第6回エクセレントNPO大賞で大賞&組織力賞をW受賞した認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティーで、事務局長を務める大井賢一です。
この受賞を機に「『エクセレントNPO』をめざそう市民会議」に運営委員として参画しています。

NPO運営に携わる者として、「『エクセレントNPO』をめざそう市民会議」の運営委員として、複雑化する地域や社会の課題を解決するために、これからのNPOは多種多様なNPO同士が連携して、お互いの目的を共有し、双方の強みを活かして、課題解決に向けた役割を担い合うことが重要だと考えています。

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の世界的な広がりは企業だけでなく、NPOにも暗い影を落としています。
いわば新型コロナウイルス感染症はNPO全体の共通の障壁と言えないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症のそれぞれのNPOに及ぼす影響を最小限に抑え、それぞれのNPOの事業を健全に推進していかなければ、皆様と一緒に連携を考えていくことは、難しいでしょう。

そこで、今回は共通の課題である新型コロナウイルス感染症によるNPO運営の助けとなる政府の助成金や協力金の情報を共有したいと思います。
適用範囲や条件を満たすことは容易ではありませんが、挑戦する価値はあると思います。
皆様とこの難局を一緒に乗り切っていきたいと思います。

以下で、新型コロナウイルス感染症対策の助成金や協力金の情報を掲載しますのでご参考にしてください。


経産省・持続化給付金
※ 持続化給付金の給付申請にあたり、確定申告を行わないNPO法人には「特定非営利法人及び公益法人等に対する特例」が適用され、直前の事業年度の年間収入がわかる活動計算書を確定申告書類の代わりに提出することができます。
※5月1日より給付額10万円未満の金額は切り捨てる算定方法で持続化給付金の給付が行われていました。それでは多くのNPO法人は給付申請そのものが難しかったのですが、5月8日に算定方法の変更が行われ、10万円未満(1円未満切り捨て)の金額の給付も行われることになりました。申請期限は6月15日までです。

厚労省・雇用調整助成金(新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例)
※新型コロナウイルス感染症の影響を受けるNPO法人で、職員の休業に対して休業手当を支払っている場合、休業の初日が1月24日から7月23日までの期間に適用されます。申請期限は8月31日までです。

厚労省・小学校休業等対応助成金
※NPO法人が職員に対する労働の義務を免除して全額の有給の「特別休暇」を与えた場合、2月27日から9月30日までの学校の休校日で、子供の世話のために休まざるを得ない期間に適用されます。
※小学校休業等対応助成金と雇用調整助成金の並行申請はできますが、ただし同日で両方の受け取りはできません。

東京都・感染拡大防止協力金
※NPO法人は類似する業種・業態から選択して申請することができます。
※第1回休業期間:4月16日~5月6日(申請受付4月22日~6月15日)
※第2回休業期間:5月7日~5月25日(申請受付6月17日~)

※なお、上記の各種給付金等に関する疑問点等につきましては、各給付主体(経産省、厚労省、東京都)にお問い合わせください。