2012年1月18、19日に、NPOくまもと主催:「NPO法人トップリーダー・実務者研修」、「NPO設立のためのスタートアップ・セミナー」が開催され、田中弥生理事、工藤泰志理事が講師として参加しました。

NPOくまもとは新しい公共支援事業(内閣府H22年度補正予算事業)を受託しており、その一貫としてNPOのための評価研修を企画されていました。また、NPOくまもとでは、以前より評価手法の実践や評価に関する情報収集を行っておられましたが、中でもエクセレントNPOの評価基準の考え方に関心をお持ちいただいていたことから、今回のコラボレーションに至りました。
研修は、①実務者研修として、エクセレントNPOの評価講義と演習(3時間)と、②スタートアップ・セミナーとしてNPOの理念と実践例の紹介(2時間)から構成されました。実務者研修は、NPOの代表や事務局長などのリーダーが参加し、スタートアップ・セミナーでは初心者・一般の関係者が参加した。この構成で、熊本市、八代市で2日間にわたり開催しました。

 

①実務者研修:エクセレントNPOの評価講義と演習

熊本市では、男女共同参画、結婚相談、福祉、まちづくりなど多様な分野のNPO関係者に参加いただきました。エクセレントNPO基準に関する講義を110分ほど行い、その後50分で演習を行いました。演習では5人ほどでグループを作り、自己点検項目10項目を実施してもらい、評点の内容や気づきについて発表してもらいました。
八代市では、障がい者支援分野、駅運営と地域つくり、海難救助、不登校児支援など7名で比較的少人数でしたので、講師との談話形式で、講義と演習を行いました。また、演習では、障がい者分野3名で1グループを作ってもらい、同じ分野で活動する団体同士の共通の課題について話し合っていただきました。

 

 

 

 

 

 


②スタートアップ・セミナー

熊本市では、エクセレントNPOの思想的基盤を提供しているドラッカーの非営利組織論について説明した上で、工藤理事が、非営利組織の可能性、日本の民主主義の再建における市民の役割について、自ら代表する言論NPOの経験を交え、講演を行いました。
八代市も、同様の内容で行いましたが、会場が小規模であったので、質疑応答や議論の時間を多くして進められました。